Kさん(上智大学経済学部)2005年度 東京大学大学院経済学研究科、一橋大学大学院経済学研究科合格

自分は大学で学んだ内容がダイレクトに活かせる職種に就きたいと思い、そのために深い理論や分析力、論文を書く力を身につけるため大学院への進学を決意し ました。当時購読していた経済セミナーに連載されていた『大学院への経済学』を通じて経済塾を知りました。自分が通い始めたのは二月からであり試験まで半 年以上時間があったため、授業の復習を中心に学習を進め、経済塾でじっくり時間をかけてミクロマクロと問題演習をこなすことが出来ました。一回の授業三時 間は少人数であったため非常に内容の濃いものであり、少人数のため経済でつかう数学の基礎の分からない部分についてもしっかりフォローアップをしてくだ さったことが、数学がよく分からないために経済学の独学が難しかった自分には本当にためになりました。

筆記試験の対策としては、2月から7月までは授業の復習を中心に行い、試験一ヶ月ほど前に市販の問題集4冊(演習マクロ経済学:金谷貞夫、演習ミクロ経済 学:武隈慎一、スタディガイド入門マクロ:大竹文雄、入門ゼミナール経済学:西村和雄)と過去問をたくさん解きました。上記の問題集には授業で扱っていな い部分も若干掲載されていますので、受験する大学院の過去問で問題傾向を見て学習のポイントを定めてゆく必要もあると思います。

面接では当初、志望動機や理論を学ぶ事を動思っているのか、またなぜ数学を事が大切であるのか?など研究をするに当たっての心構えのようなものについても 質問されると考えていたのですが、そのような質問は全くされず、進路とどの分野を研究するか(どの教授につきたいか?とダイレクトに自分は聞かれました) をほんの少し聞かれただけで他はほぼ論文をについての質問でした。

先生方は自分が思っていたよりも丹念に提出した論文を読み込んでくださっているようで、 誤字脱字や言葉の定義の不正確さや、数値を表記する場合の引用資料の不正確さなどについても指摘されてしまいました。この指摘された部分については提出前 にしっかり自分の論文チェックをしていれば改善できますので来年以降に受験される方は参考にしていただければと思います。論文についての質問は自分の書い たものを説明することよりも、むしろ書いた内容を先生方が少し拡張してそのモデルでは結論はどのようになると思うのか?ということについて自分の考えを述 べさせられました。

深い思考力を要求していると思われ、自分の考えに対して「何故そう思うか?」と二重三重に質問され、自分はあまりはっきり答えられない 部分もあったため少々圧迫面接に近い印象も受けてしまいました。論文の展望や異なるモデルでの帰結の違いなどを視野に入れながら論文を作成することが大切 なのではないかと感じました。

大学受験などと違い模試が無いため、大学院受験においては自分が他人と比べてどの位の位置にいるのか分からず途中不安になることもありましたが合格するこ とができて非常に嬉しく思っています。今後は大学院に入るための学習ではなく、入った後に深い理論を習得するための下地作りをこれから入学するまでの期間 に進めてゆきたいと思います。

上記の自分の体験記を来年以降受験される方に少しでも参考にしていただければ幸いです。